歯性上顎洞炎における Modified Caldwell-Luc 法の臨床的検討

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  • Clinical Evaluation of the Modified Caldwell-Luc Procedure in Odontogenic Maxillary Sinusitis

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抄録

私たちは, 歯性上顎洞炎の手術法である通法のCaldwell-Luc法を改良し, 開窓した上顎洞前壁の骨片を復位, 再植して開窓部の閉鎖を行い, 上顎洞の術後の変化を臨床的ならびに画像診断学的に検討した.その結果, 復位, 再植した遊離骨片は吸収されることなく生着し, 上顎洞前壁の開窓部からの瘢痕組織の侵入も防止され, 対孔は閉鎖されることなく開存することが確認された.さらに, 手術後の疼痛, 知覚異常, 違和感などの症状は軽微であり, 手術後の上顎洞の狭小化, 骨造成も認められた.以上のことから, 本手術法は上顎洞根治手術において有用な方法であると思われた.

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