飛騨外縁帯の再定義

• 束田 和弘

  名古屋大学博物館

• 竹内 誠

  名古屋大学大学院環境学研究科

• 小嶋 智

  岐阜大学工学部

書誌事項

タイトル別名

• Redefinition of the Hida Gaien belt
• ヒダ ガイエンタイ ノ サイテイギ

抄録

従来, 飛騨外縁帯の分布・区分などには多くの混乱と問題があったため, その発達史を議論する上で大きな障害となっていた. 従来飛騨外縁帯として扱われてきた地層・岩体は, 岩相とその占める空間的位置により, (1) 中～上部古生界浅海成層を主体とする地層群 (宇奈月帯構成岩類を含む), (2) 300Ma以前の変成岩を含み, 苦鉄質～超苦鉄質岩を主体とするもの, (3) 後期古生代の石灰岩・チャート・砕屑岩主体層, (4) 苦鉄質岩とペルム系砕屑岩, の4つに大別される. 後三者は, それぞれ三郡—蓮華帯, 秋吉帯および舞鶴帯に帰属を求めることができ, 本論では (1) の分布域を飛騨外縁帯として再定義することを提案し, その模式地は福地・本郷・古川地域とする. 本論の飛騨外縁帯構成岩類は, 宇奈月, 白馬岳, 福地・本郷・古川, 〓谷, 石徹白, 朝日, 伊勢・大野の各地域に分布し, それらは各地域内で断層もしくは剪断帯で寸断されてブロック化している.

収録刊行物

• 地質学雑誌

  地質学雑誌 110 (10), 640-658, 2004

  一般社団法人 日本地質学会

キーワード

• Hida Gaien belt
• redefinition
• geologic constituents
• Middle to Upper Paleozoic
• Shallow marine formations
• Unazuki Schist

詳細情報

• CRID: 1390282681214741248
• NII論文ID: 110003024813
• NII書誌ID: AN00141768
• DOI: 10.5575/geosoc.110.640
• ISSN: 13499963
• ISSN: 00167630
• NDL書誌ID: 7133891
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I7133891
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/geosoc/110/10/110_10_640/_pdf
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
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• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可