表現・コミュニケーション能力の育成のためのスピーチ演習カリキュラムの開発

• 牧野 由香里

  大阪女学院短期大学

• 永野 和男

  聖心女子大学文学部

書誌事項

タイトル別名

• Curriculum Development for Cultivating Capacity in Speech Communication
• ヒョウゲン コミュニケーション ノウリョク ノ イクセイ ノ タメ ノ スピーチ エンシュウ カリキュラム ノ カイハツ

抄録

新しい教育課程ではコミュニケーション能力の育成を重視しているが,理論的な枠組みや具体的な教育方法は十分に検討されていない.著者らは,理論と演習体験を結びつけたコミュニケーション教育カリキュラム(スピーチ演習パッケージ)を間発した.平成9年度から平成11年度の3年間に大学生を対象に行ったカリキュラム開発の分析結果から,次の3点が明らかになった.(1)論理体系と説得表現の活用能力(日本と欧米に発達した論理体系および説得表現を場面や聞き手の状況に応じて使い分ける能力)の育成に成果を得た.(2)自己評価の能力(スピーチが含む要素を論理体系のカテゴリーごとに分類し,優れた点や問題点を判断する能力)の育成に成果を得た.(3)自己評価能力の育成は,論理体系の活用能力の育成に貢献し,その学習効果は教師の評価を一方的に受ける体験を上回った.

収録刊行物

• 日本教育工学雑誌

  日本教育工学雑誌 25 (4), 225-235, 2002

  日本教育工学会

キーワード

• カリキュラム開発
• コミュニケーション
• スピーチ
• 自己評価
• 情報教育
• 論理的思考

詳細情報

• CRID: 1390282679465721600
• NII論文ID: 110003026434
• NII書誌ID: AN00368220
• DOI: 10.15077/jmet.25.4_225
• ISSN: 24326038
• ISSN: 03855236
• NDL書誌ID: 6136306
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I6136306
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可