異時性両側精巣原発悪性リンパ腫の1例

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  • METACHRONOUS BILATERAL PRIMARY MALIGNANT LYMPHOMA OF THE TESTIS: A CASE REPORT

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抄録

症例は72歳, 男性. 1997年5月27日, 左陰嚢内に無痛性腫脹を認め当科に紹介された. 左精巣腫瘍と診断し6月3日, 左高位精巣摘出術を施行した. 病理診断は Non-Hodgkin's lymphoma (NHL), diffuse, mixed type, B cell であった. 胸腹部CT, Gaシンチでは他部位に病変を認めなかった. 約3年1ヵ月前に右精巣原発NHL (pT3N0M0, stageIEA) と診断され, 化学療法 (CHOP療法5コース) と放射線療法 (inverted Y irradiation) が施行されていた. 臨床経過から対側に発症した異時性両側精巣原発悪性リンパ腫と診断した. 1年以上経過して発症する異時性両側精巣原発悪性リンパ腫は非常に稀であるため,それぞれの腫瘍のIgH遺伝子 (IgJHDNA) 再構成を調べそれらの帰属につき検討した.

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参考文献 (11)*注記

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