前立腺肥大症の治療効果予測における Transition zone index の意義

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  • TRANSITION ZONE INDEX IN PREDICTING THERAPEUTIC EFFICACY OF BENIGN PROSTATIC HYPERPLASIA

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抄録

(目的) Transition zone index (TZ index) がBPH治療の有効性にいかに影響し, 治療法選択において有効なパラメーターになるか retrospective に検討した.<br>(方法) 1996年4月から1997年12月の期間に, 経直腸的超音波断層法 (TRUS) にて前立腺容積 (PV) が15ml以上を示した前立腺肥大症患者125症例 (TURP施行例69例, α1-blocker 単独投与例56例) を対象とした. I-PSS, QOL index, 最大尿流率, PVなどの従来よりのパラメーターに加えTZ index を用いて検討した.<br>(結果) TUR-P症例群においてTZ index 0.5以上の症例において良い治療効果を認め, α1-blocker 投与群においてはTZ index 0.5未満の症例において良い治療効果が認められた. また, 多変量解析を用いた分析においてTZ index はTURP, α1-blocker いずれの治療においても他のBPH parameter に比較して治療結果と強い関連性を認めた.<br>(結論) TZ index はTURPと α1-blocker の治療効果に強く影響し, 治療効果予測に有用な手段であると考えられた.

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