表在性膀胱腫瘍に対する制癌剤再発予防注入療法

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  • PROPHYLACTIC INTRAVESICAL INSTILLATION THERAPY WITH ADRIAMYCIN (ADM) AND MITOMYCIN C (MMC) IN PATIENTS WITH SUPERFICIAL BLADDER CANCER

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抄録

表在性膀胱腫瘍の経尿道的手術後における再発予防を目的として, Adriamycin (ADM) および Mitomycin C (MMC) の膀胱腔内注入療法を施行した. 単発, 多発各々を以下の3群 (ADM, MMC, 無処置) にわけ, randomization を行った.<br>1) 無処置群<br>2) ADM群: ADM 50mgを生理的食塩水100mlに溶解し注入<br>3) MMC群: MMC 30mgを生理的食塩水100mlに溶解し注入.<br>投与スケジュールはTURまたはTUC後2週以内に6回注入, その後は4週間毎に2日連続の注入とし, これを2年間続行するものである.<br>対象総数は134例, 評価可能例は103例で, 脱落除外例は31例であった.<br>2年累積非再発率はADM群73.6%, MMC群63.4%, 無処置群22.5%であった. 注入2群 (ADM, MMC) の累積非再発率は, 無処置群のそれに比し, 有意に高かった.<br>副作用は比較的軽微であった.<br>我々は, Adriamycin および Mitomycin Cによる, この注入療法は, 膀胱腫瘍の再発予防に有用であると考える.

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