進行腎細胞癌に対するヒトリンパ芽球性インターフェロンαとUFTの併用療法

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タイトル別名
  • TREATMENT OF RENAL CELL CARCINOMA WITH HUMAN LYMPHOBLASTOID INTERFERON α AND UFT IN COMBINATION
  • TREATMENT OF RENAL CELL CARCINOMA WITH HUMAN LYMPHOBLASTOID INTERFERON ^|^alpha; AND UFT IN COMBINATION
  • A Prospective Multicenter Trial
  • 計画的多施設共同研究

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抄録

16施設の共同研究により, ヒトリンパ芽球性インターフェロンαとUFTの併用投与の進行性腎細胞癌に対する臨床効果の検討を行なった.<br>インターフェロンαの投与量は300万IU, UFTの投与量はFT量として1日300~600mgとし最低8週間以上併用投与することとした. 臨床効果の判定は腎癌取り扱い規約 (日本泌尿器科学会, 病理学会), 固形癌化学療法直接効果判定基準 (癌治療学会) に準じて行った. 登録された28例中, 不適格例0例, 不完全例3例, 完全例25例であった. 25例のうちCR 3例, PR 2例, MR 2例, NC 5例, PD 13例で奏効率は20.0%であった. 奏効を得るまでの平均期間は122日であった. また25例全体の50%生存期間は716日 (約23.9ヵ月) であった.<br>副作用は27例で検討されたが自他覚的副作用では発熱, 食欲不振が, 臨床検査値異常ではヘモグロビン減少, 赤血球数減少, 白血球数減少, が主であった. このうち2例が副作用の為9日間でUFTの投与を中止された.<br>進行性腎細胞癌の治療においては, Biological Response Modifier と化学療法剤の併用療法が有望であると考えられた.

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