尿管皮膚瘻に合併した尿管大動脈瘻の1例

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タイトル別名
  • A CASE OF URETERO-AORTIC FISTULA AFTER THE URINARY DIVERSION
  • 症例報告 尿管皮膚瘻に合併した尿管大動脈瘻の1例
  • ショウレイ ホウコク ニョウカン ヒフロウ ニ ガッペイ シタ ニョウカン ダイドウミャクロウ ノ 1レイ

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抄録

症例は, 84歳男性. 1991年9月4日, 膀胱上皮内癌に対し膀胱全摘術, 右側一側開口両側尿管皮膚瘻造設術を施行した. 以後, 透視下に両側尿管留置カテーテルを定期交換していたが, カテーテル定期交換から約1ヵ月後の2003年11月3日, 尿管皮膚瘻から大量出血を来し出血性ショックとなった.<br>CTでは, 左尿管が腹部大動脈瘤 (5×6cm) と接して横断しており, 腎盂内には高吸収像が充満していた. 左尿管と腹部大動脈瘤が交通し, 腎盂内に血液が充満していると考えられた. 腹部大動脈瘤, 左尿管大動脈瘻と診断し, 腹部大動脈人工血管置換術, 左腎瘻造設術を施行した. 3日後の2003年11月6日, 虚血性大腸壊死を併発したため, 左半結腸切除, 横行結腸瘻造設, 脾臓摘除術を施行した. 術後尿量は保たれ腎不全の悪化は回避されたが, 3ヵ月後に消化管出血, 多臓器不全のため永眠した.

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参考文献 (10)*注記

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