膀胱腫瘍における Malignant potential の指標としての ABH-isoantigen PAP 法による染色パターンと予後

• 三枝 道尚

  岡山大学医学部泌尿器科学教室

• 那須 保友

  岡山大学医学部泌尿器科学教室

• 公文 裕巳

  岡山大学医学部泌尿器科学教室

• 松村 陽右

  岡山大学医学部泌尿器科学教室

• 大森 弘之

  岡山大学医学部泌尿器科学教室

書誌事項

タイトル別名

• ISOANTIGENS ABH IN BLADDER TUMORS AS AN INDICATOR OF MALIGNANT POTENTIAL The Staining Pattern by PAP Method and its Correlation with Prognosis

抄録

初発表在性膀胱腫瘍54例について, PAP法にてBGAの染色を行い, 染色パターンの5型分類 (I, II, IIIa, IIIb, IV) とその予後との関連性について検討した.<br>再発率については, BGA陰性であるTypeIIIb, IV, ならびに疑陽性であるTypeIIIaが抗原陽性例 (TypeI, II) に比し有意に高く, Stage-up 症例はBGA陰性例 (TypeIIIb, IV) のみに認められた. 染色パターンは初発時と再発時とでは変動を示す症例も認められたが, 予後予測に関しては, 治療の影響を受けていない初発の時点で行うべきであると考えられた. BGAの抗原構造の差異より, A, B, AB型群とO型群の2群間でのBGAの染色性と予後との関連性を比較検討したが, 両群間に明らかな差異は認められなかった.

収録刊行物

• 日本泌尿器科学会雑誌

  日本泌尿器科学会雑誌 81 (2), 196-203, 1990

  一般社団法人 日本泌尿器科学会

キーワード

• 表在性膀胱腫瘍
• 血液型抗原
• 予後

詳細情報

• CRID: 1390001205055788160
• NII論文ID: 110003084843
• NII書誌ID: AN00196577
• DOI: 10.5980/jpnjurol1989.81.196
• ISSN: 18847110
• ISSN: 00215287
• PubMed: 1691319
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/1990217480
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • PubMed
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可