成人巨大尿管症の検討

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  • MEGAURETER IN ADULTS

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抄録

過去6年間に7例の成人巨大尿管症を経験した. 年齢は46~67歳 (平均53.7歳) で, すべて女性であった. 偶然発見例が4例あり, 残り3例はそれぞれ腎盂炎, 血尿, 嘔気嘔吐で受診した. 全例が片側性で, 左5例, 右2例であった. Pfister-Hendren の重症度分類で grade I 1例, grade II 5例, grade III 1例で, grade II以上の6例に再建術 (Tapering and Reimplantation) を行った. 尿漏などの合併症もなく, 術後平均15日目に尿管ステントは抜去した. 術後平均観察期間は25.4ヵ月で grade II の5例は著明に改善し, grade III 1例は軽度の改善に留まった. 成人の場合積極的治療の要否には議論のあるところであるが, 上記成績は再建術の有効性を示すものと考えられた.

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