Squash 標本を用いた膀胱癌に対する AgNOR 染色の有用性の検討

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タイトル別名
  • THE SQUASH TECHNIQUE FOR SILVER STAINING OF ARGYROPHILIC NUCLEOLAR ORGANIZER REGIONS ON BLADDER TUMORS
  • Comparison with Paraffin Embedded Sections
  • パラフィン包埋切片との比較

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抄録

膀胱腫瘍13例の squash 標本に対してAgNOR染色による NOR index の検討を行った. squash 標本のAgNOR染色標本は計測が容易であり, より正確な NOR index の計測が可能であった. その理由として (1) squash による核の扁平化, 核径の拡大, (1) 凝集したAgNORドットの分散, (3) AgNORドットの位相の一致, (4) 核の切除に伴うNORドットの切除が生じないことが挙げられた. squash 標本とパラフィン標本の NOR index はおのおの6.13±1.58, 8.64±4.32で squash 標本が高値をとる傾向がみられ, 腫瘍深達度とも良好な相関が得られた. squash 標本は包埋, 薄切過程を省略でき, 短時間で結果を得ることが可能で, かつ腫瘍の生物学的悪性度をより正確に反映しうると思われ, 臨床的に有用と考えられた.

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参考文献 (14)*注記

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