前立腺乳頭状嚢胞腺癌の1例

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  • A CASE OF PAPILLARY CYSTADENOCARCINOMA OF THE PROSTATE

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抄録

患者は86歳の男性で, 尿閉を主訴として当科に入院となった. 両側鼠径部は腫脹し, 前立腺は小鶏卵大に触知, CTで骨盤腔内に巨大な嚢胞性腫瘤が認められた. 嚢胞穿刺液は血清様であった. 血清PSAは600ng/mlであった. 内分泌療法に反応せず, 患者は91日後死亡した. 剖検で, 骨盤骨と肺への転移を伴う前立腺乳頭状嚢胞腺癌と診断された. 機序としては嚢胞壁が癌化した, 非常に稀な症例であると考えられた. 前立腺乳頭状嚢胞腺癌について本邦で報告された7例について検討を加えた.

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