血液透析患者に合併した膀胱肉腫様癌の1例

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  • SARCOMATOID CARCINOMA OF THE URINARY BLADDER IN A HEMODIALYSIS PATIENT: A CASE REPORT

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抄録

透析患者に合併した膀胱肉腫様癌の1例を経験したので報告する. 症例は65歳女性. 平成8年3月, 慢性糸球体腎炎による腎不全のため血液透析導入となった. 平成9年6月より肉眼的血尿が出現し, 膀胱鏡検査にて右側壁から後壁にかけて広範囲に隆起性病変を認め, TUR-Btによる病理組織診は sarcoma であった. 臨床病期T3bN0M0, Stage III の診断にて同年9月10日, 膀胱子宮全摘術を施行した. 最終的な病理組織診断は移行上皮癌 (Grade 3) の成分と異型紡錘形細胞の増殖をみる肉腫様の部分とで構成された肉腫様癌 (sarcomatoid carcinoma) であった. 透析患者に合併した膀胱原発の肉腫様癌は極めて稀であり, 調べ得た限りでは本症例は本邦2例目である.

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