進行性前立腺癌における Flutamide による副腎性アンドロゲン抑制効果の臨床的検討

• 中里 晴樹

  群馬大学泌尿器科学教室

• 鈴木 和浩

  群馬大学泌尿器科学教室

• 伊藤 一人

  群馬大学泌尿器科学教室

• 深堀 能立

  群馬大学泌尿器科学教室

• 黒川 公平

  群馬大学泌尿器科学教室

• 山中 英壽

  群馬大学泌尿器科学教室

書誌事項

タイトル別名

• SUPPRESSIVE EFFECTS OF THE ANTIANDROGEN FLUTAMIDE ON ADRENAL ANDROGENS IN ADVANCED PROSTATE CANCER PATIENTS

抄録

(目的) 進行性前立腺癌において diethylstilbestrol diphosphate (DES-DP) 先行投与 (flare up 予防) 後にLH-RH agonist と flutamide を併用することが下垂体―副腎系のホルモン動態に対し, どのような効果をもつのかを検討した.<br>(対象と方法) 未治療進行性前立腺癌症例9例を対象とし, DES-DPによる flare up 予防後, LH-RH agonist 単独群 (n=4) と flutamide 併用群 (n=5) に分けて, 下垂体―副腎系のホルモンを測定し比較検討した.<br>(結果) Flutamide 併用群にはDES-DPによる副腎性アンドロゲンの抑制を維持する傾向がみられた. 同時にACTHについても抑制の持続が観察された. 一方, LH-RH agonist 単独群ではこれらの傾向は認められなかった.<br>(結論) DES-DP投与後の副腎性アンドロゲン抑制状態が flutamide の投与により維持されることが判明した. その背景にACTHの基礎値の関与が示唆された.

収録刊行物

• 日本泌尿器科学会雑誌

  日本泌尿器科学会雑誌 92 (1), 6-12, 2001

  一般社団法人 日本泌尿器科学会

キーワード

• 副腎性アンドロゲン
• 前立腺癌

詳細情報

• CRID: 1390001205056023680
• NII論文ID: 110003089221
• NII書誌ID: AN00196577
• DOI: 10.5980/jpnjurol1989.92.6
• ISSN: 18847110
• ISSN: 00215287
• PubMed: 11235144
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2001155754
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • PubMed
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可