腹腔鏡下副腎摘除術

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  • LAPAROSCOPIC ADRENALECTOMY

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抄録

1992年1月から11月にかけ, 副腎腫瘍患者8例に対し, 腹腔鏡下に副腎摘除術を施行した. 右側2例, 左側6例で, 内分泌非活性腫瘍の1例を除き残り7例はいずれも原発性アルドステロン症であった. 術前画像診断による腫瘍の大きさは, 10~20mmと比較的小さいものばかりであった. 手術は, 5ないし6本のトロッカーを刺入し行った. 全例患側副腎を摘除することができた. 手術時間は2時間45分から9時間32分 (平均4時間53分) であった. 術中重篤な合併症はなく, 出血も平均207mlと少なく, 輸血を必要とした症例はなかった. 術後の回復は開放性手術に比べ, かなり早く, 順調であれば, 第1病日に経口摂取し, 遅くとも第3病日までには歩行を開始した. ある程度腹腔鏡操作に慣れていれば, 本術式は安全に行える手技であり, 患者への侵襲も少なく, 非常に有効な方法と思われた.

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被引用文献 (12)*注記

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