高次相関情報の利用に基づく暗騒音混入下の残響時間推定 : 中心差分法と混合型システムモデルの導入

• 太田 光雄

  近畿大学工学部

• 生田 顕

  広島女子大学

書誌事項

タイトル別名

• Estimation of reverberation time by use of the higher order correlation information under the existence of background noise : Introduction of the centered difference operation and a system model of mixed type
• コウジ ソウカン ジョウホウ ノ リヨウ ニ モトズク アンソウオン コンニュ

抄録

本報告では, 非ガウス型の任意変動分布特性を示す外来雑音が加わる実現境下で, 実問題へ特に目的志向型で奉仕し, ディジタル処理に伴う量子化と標本化の計測方法に忠実に整合させ得る (中心) 差分演算処理での新たな広義ディジタルフィルタを提案する。具体的には, エネルギーの加算原理に基づく外来雑音 (加法性暗騒音) と内部変動要因 (乗法的ゲイン変動) の両者を考慮した非線形混合モデル型の観測機構に着目し, データ処理のディジタル化と高次相関情報を活用した逐次の階層処理に適合した新たな状態推定のプログラム論理を導出している。更に, 残響時間の推定問題に本手法を適用して, その有効性の一端を実験的にも確認している。

収録刊行物

• 日本音響学会誌

  日本音響学会誌 52 (10), 788-791, 1996

  一般社団法人 日本音響学会

キーワード

• 混合モデル型確率システム
• 状態推定
• 量子化レベル
• 高次相関情報
• 残響時間

詳細情報

• CRID: 1390282681544599424
• NII論文ID: 110003107098
• NII書誌ID: AN00186234
• DOI: 10.20697/jasj.52.10_788
• ISSN: 24322040
• ISSN: 03694232
• NDL書誌ID: 4045565
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I4045565
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可