ゆらぎ情報の有効利用に基づく暗騒音混入下の一回帰分析法と複雑な音環境の応答分布予測

書誌事項

タイトル別名
  • A regression analysis method under the contamination of background noise based on the effective use of fluctuation information and a prediction of response probability distribution for the complex sound environments
  • ユラギ ジョウホウ ノ ユウコウ リヨウ ニ モトズク アンソウオン コンニュ

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抄録

音環境分野は自然、社会、人間の介在する問題複合体である。このような複雑多様さに富む分野では、目的変数と説明変数間でしばしば実測データに基づく公知の回帰分析法が適用される。前報告では実現象が示す複雑多様さへ整合させて分布予測へ目的志向型に奉仕する新たな回帰分析法を提案した。本報告では、この路線に沿いまず回帰関数として一般化した高次の関係様式をあらかじめ合理的に設定する。次いで、これに内在する各種相関特性を未知パラメータの内に反映させる。結局、暗騒音の混入下において、これらの未知パラメータが同定できる新たな回帰分析法を提案した。具体的には、任意変動分布の相加雑音にも対処でき、しかも公知の最小2乗型誤差規範が適用できる簡便な形態へこの高次パラメータ同定問題を変形する。最後に、本手法の有効性を検証するため、カラオケ騒音入力のもと暗騒音の混入下で、未知パラメータの具体的な一同定法と実入力下の応答分野予測を実験的にも行っている。

収録刊行物

  • 日本音響学会誌

    日本音響学会誌 46 (12), 978-983, 1990

    一般社団法人 日本音響学会

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