順序カテゴリーデータにおける2標本検定-方向性を有する対立仮説の場合-

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抄録

応答が順序カテゴリーである 2 標本検定問題において,条件つき Wilcoxon 検定 (W),評点法に基づく t 検定 (T1), Yates の検定 (T2), 累積法 (F) および x2 検定 (x2) を比較検討した.最初に2標本問題における模型と仮説を定式化し,次いでカテゴリー数を4として Monte-Carlo 法により小標本での第一種の過誤確立と検出力を求め,これらの検定法の評価を与えた.その結果は次のとおりである. <BR>①第一種の過誤の観点からは W, T1 が最良であるが,T2, x2 も十分利用にかなう.F は周辺頻度に影響されやすい.<BR>②一方向へのずれに対しては,W, T1, T2, F はほぼ同等な検出力を示し,x2 はこれらに大きく劣る. <BR>③スケールと位置のいずれも異なる模型では,x2 が一般に良く,次いで F, W が有効と考えられる.

収録刊行物

  • 品質

    品質 7 (1), 34-40,9, 1977-01-15

    一般社団法人 日本品質管理学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390845713058011264
  • NII論文ID
    110003155360
  • DOI
    10.20684/quality.7.1_34
  • ISSN
    24321044
    03868230
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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