直交振動を用いた超音波プラスチック溶接の溶接特性について

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タイトル別名
  • Ultrasonic Plastic Welding Using a 90kHz Longitudinal and a 20kHz Torsional Vibration Systems Crossed at a Right Angle

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抄録

超音波によるプラスチック材料の溶接は広い分野で実用されているが更に接合性の向上が要望されている。高周波数を用いた上下駆動式超音波溶接によれば接合性能の顕著な向上が可能であるが、先に報告した高周波数90 kHzの上下駆動を用いた超音波プラスチック溶接では高周波数では振動振幅が小になり応力の緩和と振動の減衰により接合範囲が限定される傾向があるため、小振動振幅の90 kHz高周波振動および大振動振幅の20 kHz低周波数振動を組み合わせた振動方向が直交した上下駆動式超音波プラスチック溶接装置を構成し接合性能につき検討した。溶接試料内の超音波振動吸収が大な高周波数およぴ振動振幅が大な低周波数振動を重畳する事により接合部全体で振動応力が大になり接合性能が向上し、また試料の上下から振動を印加する上下駆動式超音波溶接装置により顕著な接合性能の向上が可能であることが明らかになった。

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参考文献 (10)*注記

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詳細情報

  • CRID
    1570854177406542848
  • NII論文ID
    110003187928
  • NII書誌ID
    AN1001290X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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