投票と多数決原理に基づいたMR Angiogram における脳動脈瘤の検出

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タイトル別名
  • Cerebral aneurysms detection based on majority rule by voting of curvature information in MR Angiogram

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抄録

非侵襲的な検査であるmagnetic resonance angiography (MRA)は, 脳動脈瘤の検出を目的としたスクリーニング検査で広く用いられているが, 直径5mm以下の小さな動脈瘤を見落としなく検出することは読影医にとっても容易ではない.脳動脈瘤の検出を目的とした従来研究では, ヘッセ行列を用いて球状構造を検出する方法や, 局所的な幾何形状を表す曲率を用いた方法が提案されている.しかし, いずれも微分処理を必要とするため, 雑音の多いMRAの場合, 計算精度の低下が問題となる.そこで本論文では, 局所的な曲率情報を投票操作により大局情報に統合することで雑音の影響を抑制し, さらに多数決原理を用いて脳動脈瘤を効果的に検出する方法を提案する.この方法を直径約2〜15mmの動脈瘤を持つ13症例, 及び正常症例16例に適用した結果, 検出感度100%で平均偽陽性数は1.14個であった.

収録刊行物

  • 信学技報

    信学技報 2005 49-54, 2005

    一般社団法人電子情報通信学会

被引用文献 (10)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1570572702402948736
  • NII論文ID
    110003203572
  • NII書誌ID
    AA11370335
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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