偏波平均化MUSIC法による高分解能散乱中心推定

• 山田 寛喜

  新潟大学工学部

• 山倉 利春

  新潟大学工学部

• 山口 芳雄

  新潟大学工学部

書誌事項

タイトル別名

• High-Resolution Scattering Center Estimation Using Polarization Averaging MUSIC Algorithm

抄録

近年, リモートセンシング, 電波伝搬推定等において, 偏波を含めた高精度・高分解能推定が注目されている. フーリエ変換法などでは実現不可能な高分解能性を有する手法として知られるスーパレゾリューション法においても, 偏波情報の利用に関する報告がいくつかなされている. 本論文では, スーパーレゾリューション法での新たな偏波データ利用法として偏波平均化相関抑圧前処理を提案し, その動作条件, 相関抑圧性能に関する理論的考察を行っている. その結果, 本手法では, 1)入射波の偏波の相違を相関抑圧に利用, 2)より少ないサブアレー数での信号の分離検出が可能などの利点を有することを明らかとなった. また, 本手法をMUSIC法に適用した数値計算, 実験結果についても示し, その有効性を実証している.
Recently, estimation and resolution improvements utilizing the polarization information of electromagnetic wave have been attracting attention in the remote sensing and the indoor radio propagation analysis. Several modifications using the polarization gata have reported in superresolution techniques. In this paper, we propose a new modification concerning with decorrelation preprocessings for the technique. The method has two main advantages compared with the conventional one; 1)improved decorrelation performance, 2)increased the number of resolvable signals. The resolution improvement is achieved theoretically and experimentally.

収録刊行物

• 電子情報通信学会技術研究報告. A・P, アンテナ・伝播

  電子情報通信学会技術研究報告. A・P, アンテナ・伝播 97 (147), 45-52, 1997-07-04

  一般社団法人電子情報通信学会

キーワード

• スーパーレゾリューション
• MUSICアルゴリズム
• 空間スムーズィング
• 偏波
• 散乱中心
• 遅延時間

詳細情報

• CRID: 1570854177452271360
• NII論文ID: 110003247096
• NII書誌ID: AN10060764
• 本文言語コード: en
• データソース種別:
  • CiNii Articles