書誌事項
- タイトル別名
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- Eye Movement Analysis by Rotational Visual Illusion Figures
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抄録
我々は自ら開発した赤外線TV眼底カメラを用い、それを用いて眼球運動計測を行ってきた。数年前、我々は一般的な定説、眼球輻輳運動は立体視要因の一つであると考えられてきた定説に対し、眼球輻輳運動は左右対応点探索時には見られず、むしろ立体知覚後の立体保持過程に出現するという興味ある結果を得て、論文等で発表した。本研究では、隠蔽される側と隠蔽する側の対象物の一方を運動させた時に、対象が奥行き方向に運動するように知覚される回転錯視図形を用いて、錯視現象の視覚的役割を眼球運動の立場から解析を行った。従来、錯視現象における、奥行き知覚の手がかりとして輻輳運動等の要因は意味をなさず、脳内での処理が主であると考えられてきた。これに対し、今回、我々は、眼球がその錯視現象を安定させるための補助的運動、保持運動を起こしていることを実験的に確かめた。
収録刊行物
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- 電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理
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電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 98 (130), 33-39, 1998-06-18
一般社団法人電子情報通信学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1571135652439516288
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- NII論文ID
- 110003272287
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- NII書誌ID
- AN10487237
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles