相対方向寄与度特徴を用いた手書き漢字認識

  • 森 稔
    NTTヒューマンインタフェース研究所
  • 若原 徹
    NTTヒューマンインタフェース研究所
  • 小倉 健司
    NTTヒューマンインタフェース研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Handwritten Kanji Character Recognition Using Relative Direction Contributivity

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抄録

特徴マッチングによる手書き漢字認識では, 方向特徴の有効性が明らかになっており, 代表例の一つとして外郭方向寄与度特徴(PDC)及びそれを改良した拡張PDC(ePDC)が提案されている. しかし, ePDCは文字線の絶対的な傾き角度に基づいているため, 傾き変動等に弱いという欠点がある. 今回, その欠点を補うために隣接文字線間の相対配置関係として相対的角度・位置を表す相対方向寄与度特徴及び正規化相対方向寄与度特徴(RDC/nRDC)を検討した. ETL9Bを用いた認識実験の結果, RDC/nRDCはePDCより高い認識率(約96%)を, またePDCとの併用によりさらに高い認識率を得ることができ, 手書き漢字認織における相対配置関係の重要性及び傾き変動へのロバスト性の向上が明らかになった.

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参考文献 (12)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1573105977275770752
  • NII論文ID
    110003274299
  • NII書誌ID
    AN10541106
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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