話者照合におけるHMMの局所的音響情報に基づく尤度正規化

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  • A New Normalization Method Using Local Acoustic Information of HMMs for Speaker Verification

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抄録

HMMに基づく話者照合における新しい尤度正規化法を提案する。提案手法ではコホートモデルをHMMの音素、状態、分布が表す局所的な音響情報に基づいて選択される近傍話者のHMMから合成する。HMMの細部の音響情報を考慮した話者類似性に基づいてコホートモデルを生成することにより、音響空間において本人話者との統計的モデル間距離を小さくなることが可能である。これにより、入力音声の尤度の変動を統計的に吸収できる効果的な正規化処理を実現できる。100人の電話音声データを用いた話者照合実験において、分布に基づくコホートモデルによる尤度正規化(提案手法)と、従来の話者別にコホートモデルを選択する方法を比較した結果、Equal Error Rate(EER)は1.30%から0.70%まで低減し、本手法の有効性を確認した(本人話者25人、詐称者75人のOpenテスト、コホートサイズ5)。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1571980077369354240
  • NII論文ID
    110003278448
  • NII書誌ID
    AN10091225
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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