木魚の音響特性

• 降旗 建治

  信州大学工学部電気電子工学科

• 柳沢 武三郎

  信州大学工学部電気電子工学科

• 池田 雅昭

  信州大学工学部電気電子工学科

書誌事項

タイトル別名

• Acoustic Characteristics of Mokugyo

抄録

本論文では, これまで音響工学的観点から検討されていない木魚に関する音響振動特性とその心理評価結果について報告する。まず, 直径37cmの木魚を例として, 基本的な物理特性を明らかにしている。すなわち, 木魚音の周波数帯域はばちの先端の材質により決まること, 駆動点機械インピーダンス特性から主要な共振周波数は155Hz, 177Hzおよび402Hzの3つであること, それらの指向性は前者の2つが全指向性を示し, 後者の402Hzが両指向性を示すことなどがわかった。次に, 好ましい木魚音とはどのような物理特性を持つものであるかを心理的側面から検討している。その結果から, 3つの共振周波数だけが駆動できるゴム製ばちは有効であること, およびその木魚音の残響時間特性が0.6秒前後となる室内音場は有効であることなどが検証できた。

収録刊行物

• 電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響

  電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響 97 (334), 15-22, 1997-10-23

  一般社団法人電子情報通信学会

キーワード

• 打楽器
• ばちの衝撃力
• 駆動点機械インピｰダンス
• 指向性
• 心理評価

詳細情報

• CRID: 1574231877152387840
• NII論文ID: 110003284044
• NII書誌ID: AN10164817
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • CiNii Articles