マスキング効果を用いた低歪み雑音低減方式の検討

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タイトル別名
  • Study on the low-distortion noise reduction using masking effect

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抄録

拡声通話系では、発話者とマイクロホンが離れている為に、周囲雑音が混入しやすく、通話品質が劣化する。従来の短時間スペクトル推定(STSA)方式を基礎とした一入力系の雑音低減方式は、周囲雑音が比較的少ない場合な効果的な手法であるが、低遅延が重要な会議系あるいは車内ハンズフリー電話のような低S/N比の状況では、十分な性能が出ない。我々は、入力信号のS/N比に応じた付加率で原音付加する方式を提案し、この方式が低遅延あるいは低S/N比の状況でも5〜10dBの主観的S/N比改善効果が得られる事を主観評価実験により確かめた。これにより、拡声通話系においてより品質の高い音環境を提供する事が可能となった。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1573950402174624256
  • NII論文ID
    110003284383
  • NII書誌ID
    AN10164817
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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