残響系伝達関数の時間変動への適応
書誌事項
- タイトル別名
-
- Adaptation of time variations of the acoustic transfer function
この論文をさがす
抄録
残響系伝達関数の変動は、逆フィルタリングによる残響回復処理に大きな影響を及ぼすため、変動に適応する処理が求められている。これまで我々は、残響系伝達関数の変動特性を調査し、環境変化との関係について検討してきた。その結果、室温による音速の変化の影響が大きいことなどがわかった。本報告では、残響系のインパルス応答を時間軸方向に線形に伸縮し、音速変化がどの程度吸収されるかを調査した。そして、王らにより提案された多数マイクロホン選択による逆フィルタリング残響回復法を用いて、伸縮による音速変動への適応の効果を調べる実験を行った。その結果、回復音の劣化を改善できることがわかった。
収録刊行物
-
- 信学技報
-
信学技報 97 21-28, 1994
一般社団法人電子情報通信学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1573387452220768256
-
- NII論文ID
- 110003284514
-
- NII書誌ID
- AN10164817
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- CiNii Articles