人工股関節摺動面の耐摩耗性向上のための実験的検討

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  • Improvement in wear durability of friction surface of artificial hip joint

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抄録

人工股関節のlooseningの原因として, 摺動部で発生した超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)摩耗粉の影響が指摘されている.本研究では摩耗粉の発生を抑え, 寿命を延長させることを目的として, 人工股関節摺動部への凹パターンの形成および高真円度化の二つの手法について, その有効性を検討した.本研究で使用した試料は, すべて市販の人工股関節である.摺動試験には振り子方式関節シミュレータを用いた.摺動部に200kgfを負荷し, 振れ角60°として, 振動は1分間に20サイクルの速さで, 10^6回繰り返しを行った.摩耗量測定, 摺動面の顕微鏡観察及び表面粗さ測定の結果, 摺動面へのパターン付加および高真円度化が耐摩耗性の向上に有効であることが示された.

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