合成脂質を含む味受容モデル膜の交流特性
書誌事項
- タイトル別名
-
- A.C.Characteristics of a taste receptor model membrane adsorbed with synthetic lipids
この論文をさがす
抄録
ポリ塩化ビニル(PVC)のフィルムに合成リン脂質類似物質であるDOPHを包含させたPVC・DOPH膜は、その電気的な特性が長期間維持されるため、イオンセンサ素材としての可能性を有している。本報では、このPVC・DOPH膜を用いて5基本味の甘味、塩味、酸味、苦味、旨味に対する電気抵抗・電気容量特性を具体的に検討した。その結果、それぞれの味物質によって異なる特性が得られ,膜抵抗測定用の印加電圧を上げることで希薄味溶液に対して高い選択性を示した。また,混合味物質に対しても有意な差異を見い出すことができた.このような電気的応答特性から,PVC・DOPH膜は味物質検出用センサ素材としての可能性を持つことが明らかになった.
収録刊行物
-
- 信学技報
-
信学技報 9-16, 1994
一般社団法人電子情報通信学会
- Tweet
詳細情報
-
- CRID
- 1571698602360452736
-
- NII論文ID
- 110003287387
-
- NII書誌ID
- AN1001320X
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- CiNii Articles