歯の咬合面設計のための3次元CAD (Vocs-1) における形状変形

書誌事項

タイトル別名
  • Metamorphosis in a Three-Dimensional CAD,Vocs-1,for the Occlusal Surfaces of the Crown

この論文をさがす

抄録

歯科補綴物の製作過程の単純化と品質の均一化を目的として,過去20年に渡りその製作のコンピュータ化が進められてきた.しかし,従来開発された歯科CADは,操作性がこれまでと全く異なるため,従来のワックスアップ技法を生かすことができなかった.これを改善するために,我々はワックスアップに近い操作性をもつ全く新しいCAD(Vocs-1)を以前開発した.このVocs-1における形状変形は,歯のソリッドモデルに拡張したHit-or-MIss変換を作用することにより実現されている.しかしこの操作は,部分的な形状変形ができるものの,咬合面上の溝や土手のような複雑な形状の生成には必ずしも適していなかった.そこでHit-or-MIss変換をさらに拡張し,形状表面の曲線や閉領域を中心とした部分変形ができるようにした.さらに原形状と変形部の移行部の範囲を,接続の滑らかさを損なうことなく制御できる一つのパラメータを理論的に導いた.

収録刊行物

  • 信学技報

    信学技報 94 81-88, 1994

    一般社団法人電子情報通信学会

被引用文献 (8)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ