タスクの複雑さを表す新しい尺度 : SMR-Perplexity

• 中川 聖一

  豊橋技術科学大学 情報工学系

• 伊田 政樹

  豊橋技術科学大学 情報工学系

書誌事項

タイトル別名

• A New Measure of Task Complexity : SMR-Perplexity

抄録

音声認識システムの評価を行なうにあたって、タスクの複雑性を表す尺度として一般にパープレキシティ (perplexity) が多く用いられている。パープレキシティは情報理論的な意味での平均分岐数を表し、各時点における同定すべき単語数に相当する。しかしこの尺度では文の長さや各時点での分岐数の偏りの正規化が不十分なためにタスクの複雑性を厳密に反映した尺度であるとはいえない。そこで、本稿では音声認識部を統計的にシミュレートしてタスクの複雑性と認識率の関係について検討し、新しいタスクの複雑性の尺度としてSMR-Perplexity (Square Mean Root Perplexity) を提案する。さらに実際の統計的言語モデルを用いた連続音声認識システムの評価に本手法を適用し、本手法の有効性を示す。

収録刊行物

• 電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声

  電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 96 (449), 45-52, 1997-01-17

  一般社団法人電子情報通信学会

キーワード

• 音声認識
• タスクの複雑性
• パープレキシティ
• SMR-パープレキシティ

詳細情報

• CRID: 1572543027223918336
• NII論文ID: 110003296316
• NII書誌ID: AN10013221
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • CiNii Articles