銅フタロシアニンLB膜の膜構造とNO_2ガス応答

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タイトル別名
  • Structure and NO_2 Gas Sensing Properties in Copper Phthalocyanine Langmuir-Blodgett Film Devices

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抄録

展開溶液濃度および累積基板等を変えることによって種々の銅フタロシアニン(Pc)LB膜素子を作製し, 主にそのNO_2ガスセンシング特性を検討した。π-A特性より, 展開溶液濃度が0.5mMの場合, 分子の凝集や二分子膜の形成が予想された。また, ガラス基板表面へのCd塩アラキジン酸LB膜累積処理によって累積状態に向上が見られた。NO_2センシング特性については, 特にガラス基板に直接累積した試料において二段階の応答が観察された。これは, LB膜表面へのガス吸着および膜内部への拡散という過程に起因し, 膜構造がある程度乱れていた方が顕著と考えられた。AFMにより膜表面構造を観察し, ガラス基板に直接累積した試料において大きな膜表面の乱れが見られ, この考察を支持した。以上の結果は, Pcを用いたガスセンサ構築に非常に有用であると考えられる。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1571698602397303936
  • NII論文ID
    110003300930
  • NII書誌ID
    AN10013334
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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