長時間のHMD装着作業が平衡機能に及ぼす影響 Effects of Long Time Task Using Head Mounted Display on Postural Control System

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抄録

ヘッドマウントディスプレイ(Head Mounted Display:HMD)はバーチャルリアリティシステムにおいて利用される視覚情報提示装置の一つである.本研究では,フォースプレートによる重心動揺の測定及び乗り物酔いなどの自己報告アンケートの実施により,平衡機能に対するHMD装着時の3Dゲームへの長時間没入の影響を明らかにすることを目的とした.そのため,没入時間の経過と重心動揺の評価測度との関係,及び没入時間の経過と被験者の心理状態についての主観評価との関係について分析した.また,重心動揺におけるカオス的特徴を調べるために,カオス性を定量化した指標であるフラクタル次元とリヤプノフ指数を算出し,HMD使用時の長時間没入における重心動揺との関係について分析した.これらの結果に基づき,長時間のHMD装着作業により引き起こされる姿勢不安定や乗り物酔いの基本的なメカニズム,及びこれら二つの因果関係について検討を行った.実験結果から,長時間に渡りHMDを装着して3D映像を体験することで,心理的及び物理的に姿勢制御の安定性が低下することが認められた.すなわち,HMDを使用した長時間の没入は姿勢不安定と乗り物酔いの症状を悪化させることが明らかになった.また,HMD装着作業を長時間行うことにより,重心動揺におけるカオス性が変化することが確認された.

収録刊行物

  • 電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界

    電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 85(9), 1005-1013, 2002-09-01

    一般社団法人電子情報通信学会

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被引用文献:  1件中 1-1件 を表示

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    110003313878
  • NII書誌ID(NCID)
    AN10013345
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    ART
  • ISSN
    09135707
  • NDL 記事登録ID
    6288383
  • NDL 雑誌分類
    ZN33(科学技術--電気工学・電気機械工業--電子工学・電気通信)
  • NDL 請求記号
    Z16-605
  • データ提供元
    CJP書誌  CJP引用  NDL  NII-ELS 
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