夏季の北太平洋亜寒帯域におけるクロロフィルa分解物の不均一分布  [in Japanese] Spatial heterogeneity in distributions of chlorophyll a derivatives in the subarctic North Pacific during summer  [in Japanese]

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Abstract

1997年7月~9月に北太平洋亜寒帯域において,HPLCによりクロロフィルa分解物の分布を調べた。フェオフォルビドa,フェオフィチンaおよびピロフェオフォルビドaが主な分解物であった。クロロフィルaおよびその分解物とも鉛直的および水平的に顕著な不均一分布を示し,高い分解物濃度は高いクロロフィルa濃度と対応していた。クロロフィルaおよびフェオフォルビドaでは東西方向に表面から100m層までの積算量に差異が認められ,アラスカ環流域では,西部亜寒帯環流域およびベーリング海よりも有意に低かった。これに対してピロフェオフォルビドaおよびフェオフィチンaには積算量に有意な偏りは認められなかった。カイアシ類Neocalanus cristatusおよびサルパ Cyclosalpa bakeriに植物プランクトン培養株を与えた摂餌実験では,両者の糞粒内の分解物組成は異なった。N.cristatusでは与えた餌の種類によらずピロフェオフォルビドaが主な分解物であったのに対して,C.bakeriではフェオフィチンaとフェオフォルビドaが糞粒内に存在し,それらの濃度は餌の種類に応じて変化した。海域によるクロロフィルa分解物の濃度の差違は,主要な植食過程の違いを反映したものと考えられた。

Journal

  • 海の研究 = Umi no Kenkyu (Oceanography in Japan)

    海の研究 = Umi no Kenkyu (Oceanography in Japan) 11(2), 364, 2002-03-05

Codes

  • NII Article ID (NAID)
    110003368489
  • NII NACSIS-CAT ID (NCID)
    AN10382760
  • Text Lang
    JPN
  • Article Type
    Journal Article
  • ISSN
    21863105
  • Data Source
    NII-ELS  IR 
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