Fundamental Performance of a Dual Energy X-ray Absorptiometric System using Multiple Detectors and a Fan Beam

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抄録

データ収集時間の短縮を目的として, 検出器に90個の半導体検出器(CdTe)とファン・ビームを採用した新しいDEXA装置(DCS-3000)が開発された.DCS-3000の性能のうち, 特に多検出器とファン・ビームの影響を, 市販されている単一検出器とペンシル・ビームを採用しているDEXA装置(QDR-1000)で得られたデータと比較することによって検討した.異なるデータ収集部位で計測されたBMD値の均一性は, 両機種間で有意の差が認められなかった.イメージの拡大がBMD値に及ぼす影響については, DCS-3000では認められなかったのに対し, QDR-1000では認められた.DCS-3000におけるBMD値のoff-axis比から評価されたイメージの歪は, 中心軸から6cmでは4%程度みられた.また, DCS-3000とQDR-1000の両装置においてインビボとインビトロで得られたBMD値は, 優れた相関性を示した.このように, われわれの施設で得られたDCS-3000の性能は, QDR-1000のそれとほぼ同等であった.

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