同期CMCにおける学習課題に関するディスカッション成立過程

• 松田 岳士

  青山学院大学総合研究所

• 齋藤 裕

  早稲田大学国際情報通信研究科

• 山本 恵美

  東京大学教育企画室

• 加藤 浩

  メディア教育開発センター

書誌事項

タイトル別名

• CMC at an Early Stage : Prior to the Appearance of Intentional Points of Cooperation
• ドウキ CMC ニ オケル ガクシュウ カダイ ニ カンスル ディスカッション セイリツ カテイ

抄録

本研究では, 異なる対人関係を持つ学習者が在籍する2つの対面授業で実施されたCMCを比較し, 学習活動としてのCMCがどのように始まり, 協調場面へとつながっていくかというCSCLの初期過程を分析した.その結果, (1)役割を決めて行うCSCLでは, 参加者間の知己の有無にかかわらず, ほとんどの場合同様な流れに沿ってディスカッションが進行すること, (2)対人関係の親密さの度合いの違いによって, ディスカッション課題に関する最初のコミュニケーション成立までの期間に大きな差がみられることがわかった.また, CSCL環境を設計するためには, 学習者の自己開示, 役割と課題との関係, 議論への介入といった面で, インストラクションや足場かけの余地があることが示唆された.

収録刊行物

• 日本教育工学会論文誌

  日本教育工学会論文誌 29 (2), 133-142, 2005

  日本教育工学会

キーワード

• CSCL(Computer Supported Collaborative Learning)評価
• 対人コミュニケーション
• 足場かけ

詳細情報

• CRID: 1390282680203539584
• NII論文ID: 110003502438
• NII書誌ID: AA11964147
• DOI: 10.15077/jjet.kj00004010329
• ISSN: 21896453
• ISSN: 13498290
• NDL書誌ID: 7735913
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I7735913
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可