海綿静脈洞炎に続発した内頸動脈海綿静脈洞部細菌性動脈瘤の1例

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  • A Bacterial Aneurysm of the Intracavernous Carotid Artery Secondary to Cavernous Sinusitis : A Case Report and a Review of the Literature

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抄録

海綿静脈洞炎に引き続き,内頸動脈海綿静脈洞部に細菌性動脈瘤が生じた1例を報告した.過去の26例の報告例について文献的考察を加えたところ,1)15歳以下の小児および男性に多い(48.1%),2)顔面周囲の感染巣が先行することが多い(57.7%),3)髄膜炎の合併が多い(70.4%),4)経過をおって拡大する例が多い(55%),5)生命予後は良好である(96.3%)などの特徴を有していた.文献的考察およびわれわれの経験より,動脈瘤拡大例に対してはinternal carotid artery ligationあるいはtrappingなどの手術的治療を要すと考えられた.

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参考文献 (35)*注記

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