特異な進展形式を呈したsolitary intracranial extracerebral gliomaの1例

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  • Solitary Intracranial Extracerebral Glioma : A Case Report

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抄録

頭痛で発症した44歳女性にみられた傍大脳鎌部のsolitary intracranial extracerebral gliomaの1例を経験した.腫瘍はpiaにより脳実質と境されたが, Virchow-Robin spaceに沿って脳深部に浸潤し, 一部脳実質内に浸潤していた.電子顕微鏡ではこの腫瘍に特徴的とされるbasal laminaがみられた.大脳鎌を穿通し対側にも腫瘤を形成していたが, 大脳鎌への浸潤はなくfalxのnatural defectを通って対側にも成長したものと考えられた.過去に報告されたsolitary intracrania extracerebral gliomaの予後は不良であるが, われわれの症例も早期に髄液播種をきたし予後不良であった.

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参考文献 (31)*注記

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