琵琶湖岸で冬季に見いだされたユスリカについて

書誌事項

タイトル別名
  • Notes on the chironomid species collected in winter on the shore of Lake Biwa
  • 琵琶湖岸で冬季に見いだされたユスリカについて〔英文〕
  • ビワ コガン デ トウキ ニ ミイダサレタ ユスリカ ニ ツイテ エイブン

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抄録

琵琶湖のユスリカについてはさきに佐々・河合(1987)が1983年4月から1986年4月にかけて6回の調査を行い, 主として湖岸の草むらや壁に休止している成虫を採集して71種のユスリカ科の昆虫を記録した。しかし1月から3月初めの厳冬季における採集は行っていなかったので, 今回私どもが1994年3月1日より2日にかけて大津市で調査を行ったところ, 多数のユスリカ成虫が湖岸のコンクリート壁に休止している事を認めた。それらを吸虫管で採集し, そのうち50匹をガムクロラール液でスライドに封入して調べたところ, その大部分はBiwatendipes motoharui Tokunaga, 1965という琵琶湖固有種とみなされていたものであったが, すでに1987年に佐々・河合によって琵琶湖より記録されていたHydrobaenus biwaquartusのほかOrthocladius biwainfirmus sp. nov., Orthocladius biwaniger sp. nov.の2新種をさらに見いだしたので, それらの形態を記載した。

収録刊行物

  • 衛生動物

    衛生動物 46 (1), 1-8, 1995

    日本衛生動物学会

被引用文献 (3)*注記

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参考文献 (10)*注記

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