インタラクティブな展示装置を中心とする鑑賞者の相互行為

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タイトル別名
  • Visitors' Interaction around an Interactive Exhibit

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抄録

本稿は,ミュージアム研究の展示空間における観客の相互行為に焦点を当てた鑑賞の「質」的分析を行うことにより,観客同士がつくりだす共有空間の形成の重要性および鑑賞行為における観客の相互関係を明らかにしたものである。特に,本研究では,これまで着目されていなかった共有空間に参与する「傍観者(bystander)」の役割に注目して,鑑賞行為を分析した。傍観者(bystander)と実践者との基本的な関係について,個別的なケースからより基本的な構造を分析し解明した結果,ミュージアムの展示において,傍観者(bystander)の動きは,共有空間の形成に参与するだけではなく,鑑賞行為全般を導くものである。なぜなら,傍観者(bystander)は実践者に対して,発話と共に指さしなどの非言語的なコミュニケーションを行い,情報・知識の伝達を行いやすい身体配置を取る,ということが明らかになった。

収録刊行物

  • デザイン学研究

    デザイン学研究 49 (5), 1-10, 2003

    一般社団法人 日本デザイン学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (14)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680387493504
  • NII論文ID
    110003824880
  • NII書誌ID
    AN00150292
  • DOI
    10.11247/jssdj.49.1_5
  • ISSN
    21865221
    09108173
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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