嗜好性の違いを考慮した設計方法 : シートのギャザーパターンを事例として

書誌事項

タイトル別名
  • Design Method for Personal Preference Difference : Case Study of Gathered Pattern for Seat

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抄録

近年, 製品に対するニーズが多様化する傾向にあり, 製品開発においてユーザーの嗜好性の違いを考慮した設計方法の構築が望まれている。そこで, 嗜好性の違いを考慮する方法として, ロバスト設計の方法に注目した。ロバスト設計とは, 製品における機能のばらつきに対処する方法である。本研究では, この方法を基に, 機能のばらつきを人の嗜好性の違いに置き換えることで, 嗜好性の違いを考慮する設計方法の構築を図った。具体的には, 自動車用シートのギャザーパターンをケーススタディーとして, シート設計におけるいせ込み量と引張力を制御因子, ギャザーパターンの外観に対する嗜好性の違いを誤差因子とし, ロバスト設計の手順に従うことで設計方法の構築を試みた。また, 従来の設計方法と比較することにより, 本方法の有効性を検討した。その結果, 今回の方法が製品設計において嗜好性の違いを考慮する上で有効であることを示した。

収録刊行物

  • デザイン学研究

    デザイン学研究 44 (4), 57-66, 1997

    一般社団法人 日本デザイン学会

参考文献 (8)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680390956160
  • NII論文ID
    110003825025
  • NII書誌ID
    AN00150292
  • DOI
    10.11247/jssdj.44.57_2
  • ISSN
    21865221
    09108173
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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