Taguchiの損失関数に基づく(x^^-, s)同時管理図の経済的運用法

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タイトル別名
  • Economical Operation of the (x^^-, s) Simultaneous Control Chart Indexed by Taguchi's Loss Function
  • Taguchi ノ ソンシツ カンスウ ニ モトヅク x s ドウジ カンリズ ノ ケイザイテキ ウンヨウホウ

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抄録

工程の品質特性が正規分布に従うとき, 金川らはKullback-Leibler情報量を打点統計量とする(x^^-, s)同時管理図を提案し, この管理図の確率限界法による管理限界の設定法を明らかにした.その後, 有薗らの成果を利用することにより, (x^^-, s)同時管理図の管理外れ状態に対する検出力特性を評価することが可能となった.ところで, 一定の第1種の誤りの確率で管理図を運用する場合にも, サンプル・サイズが異なれば管理外れ状態に関する検出力も異なる.(x^^-, s)同時管理図の運用においても同様のことがいえ, これより第1種の誤りの確率αで(x^^-, s)同時管理図を運用する場合に, いずれのサンプル・サイズnのもとで運用すればよいかが問題となる.一方, 管理図の設計基準として管理図を運用する場合の経済性による基準も存在する.そこで本研究では, Taguchiの損失関数に基づいて工程の経済性を評価することにより, 確率限界法により定義される(x^^-, s)同時管理図を経済的に運用するための設計法について考察する.具体的には, 管理図の運用コストとTaguchiの損失関数に基づき定義される工程における回避可能な損失の増分により(x^^-, s)同時管理図の総管理コスト関数を定義し, このコスト関数の値を最小化する(x^^-, s)同時管理図の設計について考察する.

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