山崩れ頻発地での崩壊予知の研究 : 大崩地区を例として
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抄録
静岡県大崩地区の地形と地質を説明し, 崩壊の発生状況と関連付けている。大崩海岸における過去6.5年間崩壊事故を表示し, 乾燥係数K, 有効雨量ER, 崩壊誘因雨量Rの定義を行ない, KとRとの関係を図示し, このグラフを検討した結果崩壊に二つの形があることが判明した。すなわち, 乾燥型崩壊と湿潤型崩壊とがある。乾燥型崩壊はRが上昇している時に起こらずRが減少している時に発生している。これは乾燥状態にある岩石はき裂が開口し, そのため, その後に降った雨は地山に吸い込まれる率が多く1回の降雨で地下水圧を上昇させるためである。ただし地下水圧が低いので上昇するに時間がかかるのでRのピーク時と崩壊がずれる原因である。湿潤型はいずれもRが上昇中に崩壊し, このRのピークに先立ってかならずその前兆となるピークが20日以内に存することである。崩壊例とK, Rとの関連から乾燥型および三つの型の湿潤型の四つの型に分類される。これらの型は雨の降り方と関係があり, さらに地下水圧変化を推定して崩壊の予知を行なうことができる。この地区の方法は一般的なものであるから他地区の崩壊地区に利用することが可能である。
収録刊行物
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- 土質工学会論文報告集
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土質工学会論文報告集 13 (2), x-, 1973-06-15
土質工学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1541698620211289472
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- NII論文ID
- 110003959116
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- NII書誌ID
- AN00173174
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- NDL-Digital
- CiNii Articles