骨盤骨切り術患者の股関節外転 内転筋力の推移-CYBEX machineを用いて-

  • 永井聡
    昭和大学藤が丘リハビリテーション病院リハビリテーション部
  • 大野 範夫
    昭和大学藤が丘リハビリテーション病院リハビリテーション部
  • 山口 光国
    昭和大学藤が丘リハビリテーション病院リハビリテーション部
  • 入谷 誠
    昭和大学藤が丘リハビリテーション病院リハビリテーション部
  • 山嵜 勉
    昭和大学藤が丘リハビリテーション病院リハビリテーション部
  • 扇谷 浩文
    昭和大学藤が丘病院 整形外科

書誌事項

タイトル別名
  • Changes of the Torque of Hip Abductor and Adductor Muscles in Patients with Pelvic Osteotomy : With CYBEX II Machine

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抄録

当院整形外科で Chiari骨盤骨切り術または寛骨臼回転骨切り術を施行した症例(16例17関節, 手術時年齢・14〜46歳, 平均30.0歳)を対象に, CYBEX IIを用いて股関節内・外転筋力の術後経過を調査した。その結果, 外転筋力ピークトルク値は, 術後6ヶ月から1年で術前値まで回復していた。しかし, 外転位が大きくなる程, その位置での回復は遅延していた。内転筋力については, 術後筋力低下することなく継時的に著明に増加していた。以上の結果から, 術後徐々に正常な歩行へと獲得されていく過程で, 歩容の改善には外転筋と共に拮抗筋である内転筋が関与していることが示唆された。

収録刊行物

  • 理学療法学

    理学療法学 18 473-479, 1991

    公益社団法人日本理学療法士協会

被引用文献 (5)*注記

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