人工股関節再置換術後の股関節機能の推移と理学療法

  • 永井 聡
    昭和大学藤が丘リハビリテーション病院リハビリテーション部
  • 大野 範夫
    昭和大学藤が丘リハビリテーション病院リハビリテーション部
  • 山口 光国
    昭和大学藤が丘リハビリテーション病院リハビリテーション部
  • 入谷 誠
    昭和大学藤が丘リハビリテーション病院リハビリテーション部
  • 山嵜 勉
    昭和大学藤が丘リハビリテーション病院リハビリテーション部
  • 扇谷 浩文
    昭和大学藤が丘病院整形外科
  • 近藤 宰司
    昭和大学藤が丘病院整形外科

書誌事項

タイトル別名
  • Changes of Function of the Hip Joints with Revision Total Hip Replacement and Its Physical Therapy
  • ―セメント非使用型による再置換術の検討―
  • Examination of Cementless Revision Surgery

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抄録

当院整形外科で人工股関節再置換術を施行した症例(28例28関節,手術時年齢・24-74歳,平均54.8歳)を対象に2年間の股関節機能の調査を行った。日整会の股関節機能評価に準じて,再置換術前・術後3ケ月・6ケ月・1年・2年の日整会点数と股関節ROMの推移を調査した。その結果,疼痛・歩行能力の改善は著明であった。しかし,ROMは術後2年経つと術前にほぼ戻っていた。ADLも靴下着脱・つめきりなどROMに左右されるものは,あまり変化なく筋力・痛みに影響されるものの改善は認められた。股関節疾患の理学療法は,安全で効率よく歩行能力を獲得し下肢機能を再建していく事が重要である。特に再置換術の場合,術式・コンポーネントの固定性他を医師との情報交換を十分行い運動療法を行っていく必要がある。当院における股関節疾患の理学療法の進め方についても報告する。

収録刊行物

  • 理学療法学

    理学療法学 19 (6), 577-584, 1992-09-01

    日本理学療法士学会

被引用文献 (1)*注記

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