関節固定がラットヒラメ筋の筋内膜コラーゲン線維網の構築におよぼす影響

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タイトル別名
  • The Effect of Immobilization on Collagen Fibrillar Arrangements in the Endomysium of the Rat Soleus Muscle

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抄録

本研究は,関節固定によるラットヒラメ筋の筋内膜コラーゲン線維網の構築への影響を検索し,短縮筋の弾性低下の要因を検討した。実験動物はウイスター系雄ラット5匹で,右足部を4週間ギプス固定し,ヒラメ筋の筋肉膜コラーゲン線維網を走査電子顕微鏡で検鏡した。また,筋縦断面を光学および透過電子顕微鏡で検鏡した。固定側の筋内膜コラーゲン細線維は有意に肥大し,その構築は筋線維長軸に対して横走していた。さらに,固定側の筋節長は有意に短縮していた。このことから,短縮筋の弾性低下には筋内膜コラーゲン細線維の分子間架橋結合に加えて,その構築的変化が影響していることが示唆された。

収録刊行物

  • 理学療法学

    理学療法学 24 (1), 23-30, 1997-01-31

    日本理学療法士学会

被引用文献 (10)*注記

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参考文献 (18)*注記

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