4 方向から撮影したセファログラムを用いた顎顔面構造の三次元再構築
書誌事項
- タイトル別名
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- Three dimensional reconstruction of maxillofacial structure by using four directions of cephalograms
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抄録
頭部X線規格写真(以下, セファログラム)は歯科矯正学の分野で多くの分析や研究に用いられている.しかし, セファログラムには拡大と歪が存在すると多くの研究者が示唆している.この問題を解決するために, 正面と側面のセファログラムの2枚を用いて三次元再構築を行う方法が研究されてきた.しかし, 再現性と精度は臨床に用いるには十分でなかった.そこで本研究では, 正面, 側面, 左右斜位の計4種類のセファログラムを用いたシステムを新たに開発した.本研究では10体のヒト乾燥頭蓋を用いた.三次元再構築データはコンピュータによって求めた.計測点間の距離計測はスライディングキャリパーを用いて行った.本システムの信頼性を検討するために, 演算値と実測値の比較を行った.その結果, 本システムではゴニオンのような計測点の同定が容易で正確にできるようになった.そして高い再現性と精度が得られた.再現性に関しては, 標準誤差がX軸方向で0.01∿0.39mm, Y軸方向で0.04∿0.43mm, Z軸方向で0.03∿0.40mmであった.精度に関しては, 三次元再構築データと実測値の差は-2.13∿+2.36mmであり, 平均0.024mmであった.本システムを2症例に応用した症例を供覧し, 本システムが矯正臨床や研究で対象となる顎顔面部の構造を評価することの有用性を呈示した.
収録刊行物
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- 日本矯正歯科学会雑誌
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日本矯正歯科学会雑誌 53 (4), 491-501,
日本矯正歯科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1543105995116993920
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- NII論文ID
- 110004013044
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- NII書誌ID
- AN00187725
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- NDL-Digital
- CiNii Articles