書誌事項
- タイトル別名
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- A Study on the Differences in Levels of Some Selected Salivary Factors between High- and Low-Caries Groups
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抄録
う蝕予防における口腔内環境の重要性を明らかにする目的から,DMF歯数,D歯数,安静および刺激全唾液のpH,緩衝能,流出量,シュナイダーテスト・OHI,DI,およびCIについて調査した。本研究からわれわれは,以下の結果を得た。1)DMF歯数で分類された高う蝕経験者では,刺激全唾液のpHおよび流出量が有意に低かった。2)シュナイダーテストの判定結果はDMF歯数の増加と関連性を示した。3)シュナイダーテストの判定結果とOHIの結果は,低う蝕経験群で有意に低かった。4)高D歯数群では無D歯数群に比べて安静全唾液時のpHおよび緩衝能が有意に低かった。5)シュナイダーテスト,OHI,DI,およびCIの平均値はD歯数が上昇するとともに,増加した。6)主成分分析の結果からDMF歯数で示された高う蝕経験者では刺激全唾液の性質が特徴的であった。さらに,D歯数で示された高う蝕危険群は,安静唾液の性質と歯口清掃水準で特徴づけられた。以上の結果から,高う蝕危険群では安静全唾液の評価が重要であることが示唆された。
収録刊行物
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- 口腔衛生学会雑誌
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口腔衛生学会雑誌 48 (2), 209-216, 1998
一般社団法人 口腔衛生学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679979238016
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- NII論文ID
- 110004015324
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- NII書誌ID
- AN00081407
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- ISSN
- 21897379
- 00232831
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- 本文言語コード
- en
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可