書誌事項
- タイトル別名
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- A Study of the Efficiency of Electric Toothbrushes on the Artificial Plaque Removal
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抄録
電動歯ブラシのプラーク除去効果について検討する目的で,1992年9月末の時点で,日本の市場に出回っている電動歯ブラシのうち9機種を選び,実験を行った。正常歯列顎模型に人工プラークを塗布したものをマネキンに装着し,被験者が各種電動歯ブラシを用いて全顎のブラッシングを行った。被験者は電動歯ブラシの使用経験のない歯学部学生10人とした。この時,ブラッシング時間の制限はしなかったが,顎模型を磨く順序のみを指定し,プラークが完全に除去されるまでブラッシングを行わせた。各々の電動歯ブラシを使用して,プラークを完全に除去するまでに要した時間(ブラッシング所要時間)を測定し,プラーク除去効果の比較を行った。その結果,今回使用した電動歯ブラシは機種によって差はあるが,手用歯ブラシと同等かそれ以上のプラーク除去効果を示した。また電動歯ブラシどうしの比較では,反復回転方式や微振動方式など,毛先が特殊な動きをする機種は,手用歯ブラシと同じ動きをする機種に比べプラーク除去効果が高かった。以上の結果より,電動歯ブラシのプラーク除去効果は,毛先の動く早さだけでなく,その運動方式が重要であることが示唆された。
収録刊行物
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- 口腔衛生学会雑誌
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口腔衛生学会雑誌 46 (5), 723-728, 1996
一般社団法人 口腔衛生学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205003281536
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- NII論文ID
- 110004017554
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- NII書誌ID
- AN00081407
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- ISSN
- 21897379
- 00232831
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可