Aesthetic Componentを用いた歯列審美の自己評価法の検討

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  • Self-evaluation of Aesthetic Dentition Using Aesthetic Component

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抄録

本研究の目的は矯正治療必要度の自己評価法として,Index of Orthodontic Treatment Need (IOTN)の審美的評価法であるAesthetic Component (AC)スケールが,わが国でも使えるかどうかを検討することである。平均年齢21.3歳の177名の学生のうち,歯科矯正治療を経験していない173名を調査対象とした。不正咬合の自己評価法としてACスケールを用い,歯科医師による疫学的評価法としてAC,IOTNの機能的評価法であるDental Health Component (DHC)およびDental Aesthetic Index (DAI)を用いた。その結果,1.疫学的評価法により歯科矯正治療が必要と判断されたものはACで19.1%,DHCで45.1%,DAIで41.6%であり,DHCおよびDAI両方で必要と判断されたものは32.9%であった。2.対象者がACスケールを用いて自己評価したところ,治療が必要なカテゴリーを選択したものは2.3%であった。以上を総括すると,AC,DHCおよびDAIによる疫学的評価結果は,ACによる自己評価と異なる傾向が認められ,矯正治療必要度の評価方法そのものの再検討が必要であることを示唆している。

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